俺がR&Bを聞くきっかけになったことについて書いてみた。


 

レコードはその後、1ページ目で紹介した、Adriana EvansのLPと12を最初に買って聞いたのを覚えている。
適当に選んで買ったという感じだな、最初は。

この時期はクラブイベントの多くで、新譜がぜんぜん盛り上がっていなくて、旧譜しかフロア受けしない時期でもあった。ただ、今のEDM等のParty仕様じゃなくて、そういうのはもうダサくて、BiggieのようなゆったりとフローしているメローなRAPというのが優雅さを演出していて、カッコイイという認識だった。
これは日本でもアメリカでも同じだったし、Dopeという草を意味した言葉に触れた時期でもあった。

新譜が流行らないということがネックになっていて、余程HipHopが好きな人じゃないと盛り上がれない感じだったのを覚えている。
レコードも鬼高くて、新譜は900円1000円くらいで買えたけど、みんながかけている曲はどれも5000円から10000円なんてのが相場だったし、そもそも曲自体を知っている同級生にあったこともなかったよ。

そして迎える1996年にブッダブランドのライブを見てマジでヤラレタ。
日本語ラップも聴き始めた。
サンピンキャンプ直前という記憶がある。
高校生活後半になってやっと日本語RAP好きな人を1人,2人見つけて違うグループだったけどたまに話すようになったのを記憶している。
今考えてみても、サンピンキャンプの影響は半端なかったな。

しかし、それが原因でもあるのだが、日本語RAPブームになってしまったことで、急速に日本語RAPに対して興味が無くなってしまった。
雑誌に載ってしまった服やブランドはダサいという観念に似た感覚だったのかもしれないが、子供の時期で飽きてしまったのかもしれないな。

そこから大学に入るまではCDをよく買っていた。
18歳のときにアメリカをバスで1週したのだが、猿岩石がはやっていたからやったというような感じだったけど、HIPHOPに対する理解は強烈に深まったし、R&Bが如何にすばらしいものかと思った時期でもあった。
この時期に俺の英語がまったく通じないことに深くショックを受けた記憶がある。
当時俺の英語の偏差値は平均して65以上はあったし、辞書をまるごと1冊暗記していたレベルだった。
実際、準1級の筆記は楽勝に合格していたが、会話で落とされた実績もある。
そのたりない部分を埋めてくれたのが音楽だった。

行く場所、行く場所で音楽好きな人とHipHopやR&Bについて何時間も語ったりしたのだが、そういう経験が今の英語力の基本を支えているような気がするし、そういう楽しい記憶があるからこそ、R&Bを未だに掘り続けられているのだろう。

誰も話せる人が周りにいなくとも音楽は一人で楽しめるし掘ることもできると思うが、多くの人が途中で買うのをやめていくのはこういう経験が薄れていってしまうからなのではないだろうか。

音楽評論家の人が言っていたのだが「昔の知人が未だに買っていたのを久しぶりに連絡を取った時に聞いて、衝撃を受けたのでまたレコードを買いだした」という話を去年聞いたのだが、そういう凄い人でも買い続ける、堀り続けるのは大変なようだ。

これとは別の話で、マニアだった人が大先輩からレコードを受け取り生活費に困って譲り受けた遺産とも呼べるコレクションを売って金にしたという話も聞いた。

何が本当で何が嘘何が糞なのかは誰にもわからないものだが、いずれにしても人には行動する理由があり、結果がある。
それがいいかわるいかはわからないけれど、R&Bを好きなのを辞めていくのを見ているのは結構辛いものがある。
逆に、また聞き始めましたよ!とか言われるとやっぱりうれしい。

話を戻すけど、この時期帰国してからみんなでイベントをやったのだ。
イベント自体は大成功だったが、金が儲かり過ぎて、金でもめた。笑

結果として次のイベントを打つにはDJが足りなくて俺もDJをすることになっていったのだが、それはDJを始めるきっかけで書こうと思う。
このDJを始めたことによって、完全にレコードを買うのが当たり前な人間になっていったのだ。

そう、まとめてしまえば、俺のきっかけはDJを始めたことだったような気がする。
DJを始めるまえにも、レコードを聴くってのはなんだかおしゃれなライフスタイルだなとか、カッペぽく思っていたのは事実だし、壁にレコードを飾ってしまうような人間だったのも事実だ。

そういう演出もまたレコードの楽しみでもあるわけで、たとえばね、

このレコードは実はスカンジナビア産で、軽めのビートながらも何を言っているのかわからないけども、アレのカバーなんだよ

なんてセリフを壁に飾ったレコードを見ながら言いたいじゃないか。

そりゃ、おしゃれな空気になってしまうのは俺だけかもしれないが、そこが最高に悦に入るわけです。
自己満足であるならばあるほどいいと思うのが俺の考えなので、最高なわけです。

だもんで、俺の知人周りで俺が何か当たり前なことを自慢したのを聞いたことがある人はいないと思うのだが、俺は自慢するなら、こういう自分にしかわからないことを自慢したいんだ。
*この時点で自慢になるのかはなぞだが。

続きは次のページで!
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