レコードですら外見が物を言う時代

お疲れ様です。
ここ２日間は日本語RAP特集をやってました。
好きな人もいれば嫌いな人もいるのでなんとも言えないのですが、おい、おまえ、R&Bの人じゃなかったのかよ？と言われる前にまた淡々とR&Bトークをしていこうかなと思います。

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さて、本日は掲題の件につきまして思うところを少々書きたいと思いますので、５分程度お時間頂ければ幸いです。
仕事上がり、風呂上りのリラックスした後の寝る直前の話題には最適だと毎日確信していますので、引き続きご贔屓下さい。

レコードですら外見が物を言う時代

先日、こんなことがありました。
海外からのオーダーでしたが、ロトレコにあるJennifer Lopezのジャケツキレコードを全部送ってくれと言われました。

調べてみると１２枚ほどあったので発送したのですが、そのやり取りの中で、一応聞いてみました。

そうです、あれです。
合コンや飲み会、クラブで知り合った人に連絡先やSNSを聞くのがマナーみたいなもので、「ジャケ買い＝飾る」とわかっていながらも、聞いてみました。

結果、まんまなんですが、そこに返って来たのは、

「リビングにレコードが１２枚入るレコードケースを買ったから、そこに飾りたい」

という話でした。

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こんなようなケースですね。
ちなみに、7Inch用もありますｗ

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こういうウォールポケットを重ねて壁にかけて美しいJennifer Loezを眺めるというのは、圧巻だとは思うのですが、「こ、この人、変態さんだ～」と思われても仕方がないかもしれませんね～。

俺もやりそうなことだったので気が付いてよかったです。

しかしながら、レコードが売れていくようになると、ジャケ買いしたい人も増えているようで、レコードを聴くという人の中にも、レコードを飾るという方も多いようです。

俺がレコードを買い始めたころ言われたのは、「レコードは飾るものじゃない。聴くものだ。だからそういうにわかになるな」と言われたことがありました。

今、日本でもやっと、脱スタイリッシュという人が増えて意識高い系の人を馬鹿にする風潮がありますが、レコードを聴かないで壁に飾るというのは、俺オシャレじゃね？と勘違いしている人を指していたというのが当時のレコードコレクターの意識にもありました。

最近ではそれが、ヨーロッパの方の芸術意識に飲まれて来ているのか、「レコードは美術品である」という価値観が定着しつつあります。

このあたりは、ロトレコのHPの記事内では１０年前位から書いている話ですが、そういう文化がついにオシャレとは無縁のUSにまで定着しているようです。

日本の方の多くはアメリカ人ってオシャレだと勘違いしている人も多いけど、アメリカ人ってめちゃくちゃダサいですよ。素で生きるということが一番大事な国民ですからね。中に数％のオシャレさんがいる程度で、日本人のオシャレに気を使っている人の数と比較したら話にならないですよ。

話を戻しますが、USというのは、レコードは音源の入れ物であって聴ければそれでいいという考えが強く、そのためレコードにジャケが無いものが多かったのです。
これに対し、EUではレコードは美術品であるという観点から、USではジャケットがないものでさえも、ジャケットが付いていることが多かったわけです。
芸術はEUから体系立てられたと言われていますが、まさにそういう文化の下積みの差が出ていたともいえます。

これが原因で、USはジャケ無し、EUはジャケツキということが多かったわけですが、最近ではジャケ無しよりもジャケ付の盤違いが欲しいというコレクターも増えてきています。

昔は、USのアーティストはUSPressでないとなと思ってましたが、最近のコレクターは、ジャケがあるならEU盤がイイという人も世界規模で増えているのです。

冒頭にアップしたMalaikaもPromoの方がバージョン多くてレアなのにもかかわらず、最近はジャケツキの正規を買っていく人も増えています。

Malaika / Gotta Know 「R&B Must 1000」[2065]