DJがお店にMIXCDを委託するためのマナーを書いておく


こんばんわー。
最近はまた変身願望が強く、成りたい自分になるための努力について刺激をうけています。

周りに変わった人がいない、特段、付き合いしている人がいない、そんな状況なのですが、YOUTUBEでいろいろ面白い人を探して、妄想しています。

田舎に住んでいても、引きこもり(ニートは35歳定説のためヒキニートとは言わない)していても、刺激を受けることができるので、YouTubeって面白いなと改めて思っています。

今後、YouTubeに刺激を受けた記事も書いていくと思いますが、その大半は、クラブカルチャーや一般社会人的な常識・マナーとは全然違う傾向がありますので、少しづつなれていって頂けるように努力していこうと思います。

さて、その新しいマナー・常識について今日は改めて考えたいと思うので、よろしくお願いいたします。

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DJがお店にMIXCDを委託するためのマナーを書いておく



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本日掲題の件に関して、かなり言いたいことがあるのだが、1本では収まらないので、今回は問題提起だけすることにして、次回、次々回というスタイルで書いていこうと思う。

さらに、面白い話、面白い提案も俺からさせてもらうつもりなので、毎日毎日このクソブログをみている人は、ぜひ、チェックしてほしい。
確定ではないので、期待はほどほどで。

*参考*後で読んでね!
Mix CD 作り方 まとめとレーベルの立ち上げ方

MIXCDを量産して、大量に販売すれば金が入るというのは妄想



DJはDJだけやっていれば食っていけないというのは、過去の話で、最近ではかなりの需要も出てきている。

2000年代まで再隆起しているとは言えないが、DJ Osshyさんなど、Disco系DJさんの努力のたまものであると確信している。

さて、そういう時代ではあるが、我がジャンル、「R&B」はまだ復活の兆しを見せない。
去年からずっと、「New Jack Swing」を流行らせようと躍起になっているDJさんが増え、イベントも増えてきてはいるが、いかんせん狭いジャンルなこともあるため、もう少し時間が必要だろう。

そういう中で、最近、「MIXCDを委託販売してほしい」というDJからのメールが多くなってきているので、改めて、その是非を問いたいと思う。

DJがMIXを作って売っていくという戦略は正しいが、そこに音楽愛はあるのか


最初に考えてほしいのは、「余程知名度がある、または、DJとしてブレイク寸前か、いずれにしてもプロDJとしての力がある」かどうかということを考えてほしい。

知名度がある場合、音楽に愛なんてなくとも売れると思う。
ブレイク寸前だとわかっているDJであれば、ブレイクするきっかけになると思う。

DJとしてこの状態というのは、プロかプロになる直前であるという状態である。

プロであれば、「このクオリティなら売れる」というMIXCDを作って来て、当たり前である。

そうじゃないなら、プロではない。
それは詐欺師だろう。

お店に買い取りを求めるのはどうかと思う。
売れないものを売るのだからな。

日本にいる大半のDJはアマチュアであると思うが、アマチュアがMIXCDを作ってはいけないとは俺も思わないし、MIXCDを作るのは正しい選択であると思う。

だが、そこに自分の好きなジャンルの「愛」は存在するのかということをよく考えてほしい。

Teddy Rileyが好きだとかいうのも結構だが、実はTeddy Rileyの曲というのは自己回収になってしまったり、お倉入りしてしまった曲も多い。

せめてそのあたりの知識があって、「他のMIXでは、まず聞けないであろう曲」を使ってきているのかなどここで話すような前提すらないような低レベルの話が多い。

なぜ、これが「愛」かというのは、本当に音楽が「好き」ならわかるはずなんだ。

「好きだからゆえ、わからなくなって見えなくなってしまう」という話なんだ。

適当に日本で聞いたことがあるような曲をつないでみましたでは、New Jack Swing流行ってるからMIX出してみました、では、耳の浅いリスナー、ミーハーなリスナーは騙せても、音楽好きにはとどかないし、響かないだろう。

しかし、売れれば官軍なので、そういうのもありの場合もあるだろう。
それがプロの場合だ。

そうじゃないDJは、「自分の音楽愛」をまとめていく必要があると思う。

客観的に自分が手売りで自分のMIXCDを販売したら何枚売れるだろうか試算してほしい


DJという趣味は、趣味だからこそ、仕事であるという一面を忘れてしまいがちだ。

本当に基本的な話で申し訳ないが、MIXCDというのは、作ってからようやくスタートに立てるビジネスであり、作ってから始まるビジネスだ。

なので、「MIXCD作りました、買ってください」で通るような代物ではない。

昔は、流通もディストリビューターというプロがいて、そういう人がコネクション含め、やり取りをすべてやっていたが、今はよくも悪くも個人の裁量にかかっているし、それが個人で可能だ。

だもんで、どうしても、良くも悪くも、この点を理解していない低レベルのMIXCDが溢れかえってしますことになる。

俺の店に、「MIXCDを置いてほしい」というDJは多いのだけれど、俺の店で取り扱う前に、「何枚売れるか、考えたことがあるのか?」と言いたい。

現に、ここ最近仕入れたMIXCDは2枚とも、1枚も売れなかった。

内容がクソだったのかどうかはわからないが、確実に言えるのは、「作った側のセールス力、ブランド力、信用力がゼロ」であったということを示している。

お店サイドの話をさせてもらうが、彼らのMIXCDは10枚買い取りした場合、偉そうなことに7掛けであったので、7枚は売らないと原価にすら到達しないのだ。

さらに1枚売った利益は486-162(税金)=324円となり、お店側は1枚売っても324円にしかならない。

これではMIXCDを取り扱うお店もなくなるのはわかるだろう。

MIXCDの取り扱いをやめている、もしくは、取り扱ってくれない現状を作ってしまったのは、こういう売れないクソMIXを作った、もしくは、売る努力を怠っているDJだ。

せめて、何枚か売れるように、営業してほしいのだが、そういうDJに限って、顕著なのが、SNSですら知り合いも友人も少ないので、ファンといえる存在は皆無である傾向が高い。

こういう経緯を含めて、お見せに打診するまえに、自分が何枚売れるのか、売った実績があるのかをデータ化して、提示していくのはもはや義務ではないだろうか。

MIXCDをただ作るのがDJの仕事ではない、売って初めて1つの評価となる


よく勘違いしているDJが多いのが、「MIXCDを作ればいい」「作れば評価が上がっていく」ということを思っている勘違いDJも多い。

例えば、ケーキでもいいんだが、ケーキを作ったパティシエがケーキを作っただけで満足するのは、どのレベルだろうか。

個人経営のお店で、原価をかけたケーキが1つも売れない状況を鑑みて、何を思うだろうか。

MIXCDも同じで、常に販売履歴をチェックして、現状どうなっているかを確認していくことはDJにとっても必要だし、どういうMIXCDがどんなDJが作って売っているのかをチェックするのもマーケティングの一つだし、セールスをするうえで、非常に重要なことだろう。

DJはMIXCDを作って終わりではない。

それは、レーベルとかで雇われているDJさんか、そういうセールスマンを雇っているオーナーだけだ。

DJでMIXCDを出していく方向になった場合、サラリーマン的な思考をやめ、個人事業主、もしくはフリーエージェント、または、会社社長としてやっていくくらいの気概がないと、話にならない。

MIXCDの委託をお願いするまえに、せめて、この3つは考えてほしい。

自分のMIXを聞き返して、取扱店で販売できるだけの販売力があるのか



お店に、MIXCDを持っていく前に、プロモシートもしくは、プレスリリースは最低限必要だろう。

この言葉の意味がわからない人は販売以前の話なので、ビジネスマナーとして、常識として、ググって勉強してほしい。

そのあとに、自分のMIXCDをせめて10回は聞いて、「なぜ、このMIXCDが御社で何枚売れるのか」ということを考えてから送ってほしい。

確かに、大手中古チェーン店では「MIXCDを聞かなくとも置いてくれる」が、知名度が低いとかなりぞんざいな対応で、MFF Vol.1を出したときなんぞは、店頭に出してくれたのは渋谷店だけで他はお蔵入りされてしまったという経緯もあるくらいだ。

しかしながら、MFF Vol1は1枚目ということや枚数が少なかったこと、売れるコンセプトで作っていることで完売してしまったが。

逆に言うと、MIXCDだけ3か月預かって店頭に出してもらえないのは、セールスタイムが無駄になっているともいえるのだ。

MIXCDは出した瞬間が話題力としては最高潮となり、ここである程度売れないと、必ず残る。

店頭に出した直後に、だれも買わないMIXは大半がそのまま売れずに在庫となる。

ゴミだ。

こうならないためにも、よくよく考えてから、計画するべきだろう。

そのお店と販売させてもらえるだけの信用・コネが出来上がっているのか



前述したように、DJというのは趣味であるがために、仕事であるという側面を忘れてしまっている素人DJが多い。

お金が発生する以上、確実に、プロであり、仕事なので、社会人としての基本は学んできてほしいと思うし、俺がそんな内容をここで書くことではないだろう。

だが、あまりにも売れないゴミを持ってくるDJが多いので、書いておく。

売れないゴミレベルのMIXCDでも店頭に出す場合がある

それは、「店側が売りたいDJ」であったり、「店側と協力関係ができているDJ」である。

当たり前な話を書いて説明しよう。

10年以上、あなたのレコード屋で常連のDJがいて、いつもNew Jack Swing関連のレコードを買っていってくれる。
たまに、メールもくれて多少のやり取りをし、New Jack Swing関連の話をしたり、意見交換や情報交換をする程度だいうAというDJがいるとしよう。
今回このAがMIXCDを出そうかと相談がきた。

同じ時期に、今度は、DJ歴10年以上といいながら、クラブ界隈で先輩と呼ばれている中堅のDJ:Bとするが、たまたまネットであなたのレコード屋を発見し以前作った売れ残りを販売したいと考えて連絡が来たとしよう。

AとBがMIXCDを出す場合、あなたなら、どちらのMIXを取り扱いますか?


自明だろう。
DJとしてのレベルが云々ではない。

MIXCDの内容がクソだったら、作り直してもらうようにAに言えばいい。
もしくは今後、内容がよくなるように、一緒に相談すればいいのだ。

Bがたとえ、どんなに良いMIXCDを作って来ても、販売するのは難しいだろう。

個人店では、その個人店回りで認知されるもの以外は売れないのが常識だ。

いくらインターネットが世界につながる無限の可能性があるからと言って、日本人のMIXCDを世界に販売するのは難しい。

そのプラットフォームから始めないといけない。

個人店でも、実は、似たような話をしているのだ。

例えば、店頭やネット上で書いている何気ない会話などが、これらプラットフォームにあたり、同時に、「この店長が言うなら、そうなのだろう」という認識が植え付けられていく。

その結果、「この店長がおすすめするなら、買ってみるか」という思考になる。

なので、仲良くなって、店頭やブログでじわりじわりと発信されている商品はやっぱり売れていくようになるのだ。

今回の話にもどせば、Aの紹介を店頭やネットで、直接話をすることがなくとも、10年の付き合いがあれば、過去のやり取りをうっすらと他の人に話していたり、あなたのレコード店の色に染まっている可能性というのは否定できない。

そして、人間はそういう見えないものに敏感だ。

こういう見えない信用が販売力につながるケースはまれな話ではないので、よく考えてみてほしい。

営業でも「たたきあげ一発上がり込み役満」という、不良が昔使った、訪販の標語があるが、「玄関を叩いて1件目で上がり込み、商品販売成功に至った」というこの意味の標語のような話はもはや都市伝説だろう。

むしろ、意味無い訪販が条例違反に抵触することを考えれば、オンライン上の迷惑メールも違法であってもおかしくはない。

関係性の無い、コネの無い、信用の無いDJがいきなりメールするのは、時間泥棒であり、犯罪とは言わなくともせめてそういう理解をしてほしいと思う。

DJがお店にMIXCDを委託するためのマナー・まとめ



昔、渋谷店をやっていた時期、凄腕の不動産会社の営業の人がよく遊びに来ていた時期があった。
彼とは、俺の嫌いなDJの顔がチラつくという理由で、疎遠になってしまったのだが、非常に頭の切れる人であった。

レコードは買っていかないのだが、情報を置いていく中で、信用を作るのが上手かった。

別に、レコードを買わないとMIXCDを置かないという話ではない。

現に俺の店で買ってないDJも俺の店でMIXCDを置いているが、傾向を考えると、俺の店で買っていないDJのMIXCDはどんなに売ろうとしてもなかなか売れない傾向があることに気が付いてしまっている。

これが前項で話した内容だ。

売る人・取り扱う人、ともに十分にやり取りして、お互いの良い未来を作っていくことが、ロトレコのような小さな商店を守ることにもなるし、それが同時にそのDJの小銭入れにもなるのだから。

おいしい話の例を書きたいが、すでに5000字に達してしまっているので、近く書いておく。

というわけですので、おやすみなさい。
ばいびー。

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*このブログは隔日22時22分前後に更新予定です。
たまにミスりますが、ご容赦下さい。

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