MixCDの是非について考えてみた。
昨日のブログを書いたところ、数人のDJさんからいろんなお話を聞かせて頂きました。
せっかくなので、MixCDの是非について今日は書きたいと思います。
そもそも、MixCDって何かと言えば、いろんな曲をMixしたもので、それ自体が作ったDJのバイアスを強く受けるものなので、MixCDイコールそのDJさんのカラーなり個性なり、究極その人自身というモノになるわけです。
なので、DJに置いてMixCDというのは、名刺代わり、挨拶代わりによく用いられているわけです。
しかし、ながら現場重視のDJさんからは、MixCDに対して賛否あります。
自分の知っている中ですと、著名なDJさんはMixCDが嫌いだと昔話してくれました。
「俺のプレイを聞きたいなら現場に来てね」
というスタイルで、確かに、現場のプレイも俺が知っている中では世界ランクでもトップクラスだと思います。
毎回毎回勉強になります。
それだけに、その台詞には説得力があります。
プレイスタイルの好みはいろんならDJのスタイルがあるので、どれが一番というのはなかなか難しい話ですが、俺はR&Bしかほとんど聞かないのでスクラッチや二枚使い始め、技術的なものはあまりわからないのですが、その方のDJはいつ聴いても最高のパフォーマンスをしているなと思います。
それは、それだけ現場にこだわっているからと言うことだと思います。
言い換えると、DJとして現場だけで生活をしているからこそのこだわりなんじゃないかなと思います。
また、現場の流れをMixCDのように再現してもなかなか難しいものがあります。
フレッシュじゃないというか、意表を突いたプレイにならないというか。
現場の流れでいい意味で期待を裏切る、意表をつくプレイをしても、それはその現場にいる人達の中での話になり、いつどんな風にどんな人か聞くのかわからないMixCDとはやはり勝手が違います。
何でも出来るソフトと比較すると、やはり現場のプレイは粗くなりますし、現場では意表をついたプレイもフレッシュさが伝わらず陳腐に聞こえる場合もあるわけです。
*そもそも、Mixの荒さの賛否というのも味であると判断するUSのDJについての考え方もあれば、いつMixしたのかわからないうちに気が付いたら曲が変わっていたという綺麗さを称賛する日本ならではのDJについての考え方などもありますので、そこからもいろいろな話ができますよね。
ある程度の想定をしたとしても、人を目の前にしたのとでは格段にかける曲は変わりますからね。
とんかつアゲたろうを見ても同じことを言ってました。
なので、現場のプレイにこだわる人は、あまりMixCDを作りたがらない傾向があります。
これは同時に、人との触れ合いを大事にしている人も多いのかもしれませんね。
では、逆にMixCDを作るのが好きな人はどんな方がいるのでしょうか?
アレでも少し話ましたが、昔はイベントに来てくれた人のためにMixCDを作っていたDJさんが多かったし、イベントに来てもらうための呼び水でもありました。
そして、その根底には、自分のプレイを聴いてほしいという願望があると思います。
俺がDJを始めた20年前にさかのぼりますが、その頃から約10年位までまでは、イベントに出るという事自体が凄いことだったんですよね。
知り合いもなかなかできないし、できても自分のプレイを聴かせられる場所が無かった。
確か、渋谷でもFamily、Caveくらいしか渋谷のクラブといえば記憶が無かった時代です。
その後、すぐに、Harlemが出来て、Asiaとかその周辺はいつできたのか記憶が無いですね~。
長く遊んでばかりいると、記憶もあいまいになります。
そんな感じでクラブ自体にも行くのが大変だったし、クラブ自体も少なかったし、DJさんも先輩ばっかりだったからな。
なかなか仲間に入れてもらうのも大変だったような記憶があります。
なので、俺もそうだったけど、他の人も同じような感じだったのかな?
だからね、自分のプレイを聴かせる機会が無かったので、MixCDを作ったり配布したりする機会は重要だったよ。
その昔、メローグルーブナイトというR&Bイベントがあったのだけれど、その時にMixTape持ってきてと言われて持っていったんだよな。
六本木の大通り沿いのビルに。
何でもいいので1本持ってきてくださいと言われたので、その時好きだった、グランドビートのインストばっかり入っているMixTapeを渡したらそれから連絡が来なくなったのを覚えている。
そのMixが入ったMDを事務所で見つけたんだが、MDが無いのでPCに変換できないんだよね~。
凄く聞きたいよ!
続きは次のページで!
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