レコードコレクションする前に知っておきたかったこと。


’自称’ R&B AdviserのLotManです。
昨日、レコードの買い方について考えてみたわけですが、もし自分がレコードを買う初心者に今のままもどれるなら、何を自分にアドバイスしたいか?ということを考えてみました。

*参考*
#レコードコレクション #初心者ガイド – レコードの買い方まとめ- #これから値上りしそうなリスト

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*このポストカードは当時、東京BoonCoonでお買い上げをするともらえるヤツで、DJ Kiyo氏が作ったMixに収録されている曲が沢山あったことから、自分はこのポストカードをコンプリートした思い出がある一品。
+こういうのが本物のお宝だと思う。

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レコードコレクションする前に知っておきたかったこと3つ


もし、俺が20年前に戻れたら、という設定で自分が自分に言っておきたかったことを書いてみます。

レコードコレクションする前に知っておきたかったこと3つ


1:もっとレコードを本気で買っておけ。
2:流行廃りに関係なく中古盤を買っておけ。
3:コレクションの紹介をもっと沢山の人に見てもらえるように努力しておけ。

これ、見て気が付く人いますか?
全て、

もっと買っておけという指示

です。

これが俺の20年前に戻れたら自分に言っておきたいことです。
同時に、これがレコードコレクションをしようとする人やR&B好きになろうとしている人へのアドバイスです。

恐らく、99%のレコードコレクターやR&B好きがこれを言うと思います。
今見ているマニアで本気で買っている人は、全員、これをいうと思います。

レコードコレクターの中毒者に、「もし、今すぐ使っていいお金が1000万あったら、どうする?」と何人にも聞いたところ、「レコードを沢山買う」という人が多かったわけです。
これには、その理由の本能的な、そして本質的な理由が存在します。

なぜか?

一つはそのものにまつわるエピソードが壮大でモノの価値以上のモノを提供してくれるから。
一つはそのものから派生するつながり等を共感、または実感できるから。
一つはコレクション性という性質から来る投資だから。

これらの理由はどの趣味にも当てはまるかというとそうではないのです。
レコードコレクションという特殊なモノだからこそ、成り立つものだといえます。
よく言えば、ビンテージ、アンティークという古いものを愛することに加えて、レコード自体が美術的なモノであり、感動をくれる芸術作品で、それらを沢山の人と共有できるという、実に特殊な事象だからともいえます。

最近では断捨離やミニマリストというシンプルなライフスタイルが流行っていますが、モノよりも経験を買いたい人は増えています。

しかし、経験っていうのは、何に対しても付きまとうもので、「レコードはモノだからいらない」と思っていても、「思い出のあるレコードはただのモノではない」という認識があると話は(前提は)別になるということです。

今のミドル世代以上では、「モノに囲まれているのが豊かさの象徴である」と考えている人はまだ多くいます。
同時に、若い世代では、「モノに囲まれているよりも思い出等の見えないモノに囲まれているほうが真の幸せではないのか」と思う人が多いし、ミドル世代でもそういう人は増えつつあります。

そこで、考えてみると、「思い出のあるモノに囲まれているならば、両者を満たし、それが多ければ多いほど幸せなのではないか」ということ。

物質的なモノに囲まれている喜びと同時に、精神的な事に囲まれている喜びの二つを同時に満足させるのが、レコードコレクションなのです。

詭弁のように感じるかもしれませんが、
⓵レコードは音楽としての物質的なモノ(マテリアル)が存在します。
⓶例えば、友人や彼女、知り合い、初めて会った人との共感や経験の共有による精神的な事柄を引き起こします。
⓷レコードを買えば無駄使いだと思う人も多いかもしれませんが、これは、投資等と同じです。
*MP3は記号だと考えれば、レコードは無機質なものだといえます。そしてMP3はその性質上複製が容易なので俺の中では無駄使いに該当します。

これが沢山のレコードを所有するようになると、連鎖的に起きます。

大好きな音楽を聴いて、大好きな人に会って、楽しく一緒に過ごせて、時間が経過してまたその曲を聴いて、当時の気分がリバイバルする

想像してみてください。

懐かしいレコード盤を手に取って、曲を思い出しながら、下らない話や仲間との思い出を。

大好きな音楽を聴いて、大好きな人に会って、楽しく一緒に過ごせて、時間が経過してまたその曲を聴いて、当時の気分がリバイバルするところを。

この趣味を始めて、俺は1日も後悔したことがないです。

先日書いたこの記事「西崎信太朗さん主催の関東周辺に住むR&Bマニアが集う飲み会aka R&B サミット に参加してみた。」でも書いていますが、「結局、全員お会いしたことがなかっただけで、インスタ等で知っていた」という話なんですが、それは、上級者、マニアの人は音源やオススメ、つまり、コレクションというインプットから、IstagramやBlog等でオススメをするというアウトプットして、より多い人とつながっているんですよね。

だからこそ、

買えば買うほど物質的にも精神的にも豊かになれる

わけです。
このポジティブスパイラルには、一つだけ落とし穴があるので、それを最後に書いておきます。

レコードコレクションをするなら、買えば買うほど思い出が増えそれが資産になり、オススメをすればするほどいろんな人とつながっていけるということをお話しました。

しかし、そこには気が付かない落とし穴が存在します。

自分の身の丈以上の買い方をしてしまうな

子供みたいな話でオトナの人には申し訳ないのですが、コレクションをしているとどんどん欲しいものが増え、熱が出てきます。
その際に、どうしてもほしいからと言って、買い続けてしまうと金銭的に詰まることがあります。
安定してちゃんと働いて稼いでいる人や、毎月金額を決めてコレクションを継続している人なら、どうってことはないと思いますが、金銭的なコントロールができない人の多くは、職無しの人やその日暮らしの人が多く、自制心が効かないことをよく見てきました。
そうなると、折角揃えたコレクションを生活費のために手放すことになります。
また、そういう人はトラブルメーカーになっていることも多いので噂が噂を呼んでしまい、最終的には孤立する可能性が出てきてしまうのです。

そうならないために、ロトレコでは10年前からずっと一貫して、毎月5000円程度にしたほうがいいよと言っています。
5000円といえば、当時の1回の飲み会の予算位でした。
今は3000円でもいいかもしれません。

この金額って少ないと思いますか?

では、少しまえにこんな記事があったのを知っていますか?

親「30で年収500万しかないの!?」

これ、バブル経験者からすると「え?低いわw」みたいな内容なんですよ。
年収500万って正社員の平均よりちょい下位かもしれないけど、非正規雇用が増えているから、実際の平均よりはかなり高いみたいなんですね。
平均と中央値くらいなイメージなのかな。
ボーナス無しだとしても、年収500万って手取り換算すれば月30万行かないですからね。

だから年収1000万って相当夢の世界になってきている時代なわけです。
ちなみに年収1000万でも手取り換算だと月60万弱になってしまいますよね。
それだとお小遣い10万円がやっとらしいです。
出典:東京カレンダー的「独身貴族」 6つの定義。あなたはいくつ当てはまる?

そんな中で大して稼げていないのに、借金してまでレコードを買うのはどうかと思います。
そうやって身を滅ぼしている人を見ると、「まず初めに働いたほうがいいんじゃないかな~」と思うわけです。

そういう人の中にはレコードの転売をするということで生活をしている人も多いわけですが、毎日買いに行って毎日更新しないとなかなか収益に成り難いという現実があり、転売で生きていくのは結構大変です。

特に20代働いて来ないと30代が伸びません。
30代で伸びられないと40歳定年説が浮上してきます。
これは相当なストレスになります。

俺らの時代70歳まで働かないと年金はもらえないと思うし、70歳でもらえる基礎年金は4万円前後、満額収めていないと2万円台であるという噂まで出ているレベルです。

そんな想定上の話をすると暗くなりますが、前も書いたけど、普通に働いていれば困ることはないのが老後です。
恐らく今困っていない人は老後も困らないであろうと予想されます。

逆に今困っている人は老後も困るであろうと予想できます。
なぜなら、例えばレコードに投資して積み立てている分を今転売して吐き出しているわけですから。
老後にその吐き出せるだけのレコードはもう無いわけです。

おっと、かなり暗い話になりましたが、これは不動産や株を買っている人達と同じような感覚がレコードにもあるよという話です。あくまで趣味ですが、万一、お金が尽きた!というときにも換金性がある趣味なので、他の趣味とはやはり違うんだなと思います。

出典を忘れましたが、お金が好きな人ならみんな大好きな「不労所得」の中にも実は「アンティーク」という項目があり、一生懸命買って、世の中が成熟していくだけでその資産価値が上がるというものがあります。

レコードにもそういう側面が多少あるのです。
*ただし必ずしもそうではないので自己責任でお願い致します。

最後は、初心者の方からマニアの方までハマりやすい落とし穴についてダークサイドを除いてしまいましたが、このブログを読んでいる人の多くは、「買っても売らない」という「真のマニア」が多いと思うので、今からさらに20年後が本当に楽しみだなと思います。
*そういうダークサイドに落ちていったヤカラとの関わりや戦争が無い事を祈ります。

SNSの綱がりで生まれてくる新しい価値観が面白い

最近、Instagramでマニアの方とミックステープ(カセットの時代のモノ)についてお話をする機会がありましたので、それを最後にご紹介します。

*画像は「DJ Hiroki / Soulful Pop
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これは2010年位にモバオクで8000円ついていたミックステープです。
ある特定のMixCDを出しているDJさんの中には、そのMixをすべてコンプリートしたいほどのファンが付くというのを目の当たりにしたわけですが、Mixtape時代のモノはかなり量自体が少なかったようでレア化していました。

*こちらの画像は「DJ KOMORI/Ocean Fruits Vol.3&4
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これも再発された2本組でオリジナルの3と4というように2本に分かれていたものを1つにまとめたものです。
意外に高いようです。
ナンバーが若いものほどレア化していくと思いますが、それはレコードも同じでExclussiveREMIXを集めている人は初期の番号のモノは手に入りにくいと思います。
それと同じ傾向があります。

そんな話をマニアの方とお話しました。

ただただ買っているだけだと、どんどん孤立していきますが、買ったレコードをどんどんInstagramやBlogなどで発信して紹介していくと、どんどん音楽好きな人とつながります。
それもまたレコードコレクションの副産物です。
*勘違いしないように言えば、音楽の力があって知り合えるという気持ちが大事な事だと思うんです。

そしてそういうところから、新しい価値観が生まれてくるので、それもまた面白いなと感じます。

如何だったでしょうか?

レコードコレクションを始めたばかりの初心者だった20年前の自分に言いたいこと・まとめ

・もっとレコードを買っておけ。
・レコードコレクションをもっと一生懸命紹介しろ。
・身の丈に合った買い方をする習慣をつけておけ。

当たり前の話を当たり前に書くというのは煙たがられる傾向がありますが、レコードを買い始めた時に知っていたらな~と思うことで、今となっては当たり前すぎて、誰も教えてくれないよと思うようなことをまとめてみました。

ブログマラソン継続中なので、ブログを書いているって人は仲良くしてください。
自分も毎日継続して書いていこうと思います。
以上です。



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