DJ音源を違法DLしているヤツにまともなDJがいるはずがない理由


こんばんわ。
先日、この記事「DJはこうやって音源を集めてない!こんなDJになったらお終いだという話」についてのコメントを頂きました。

某DJさん:「あの記事を読んで、目から鱗でした。今までやっていたことがDJだと思っていた自分が恥ずかしかったです。これからはもっとクオリティをあげるように頑張ります」

という話をされた。

それを聞いて、俺はその人のためにあの記事を書いたわけではないのだが、なぜ、こんなことが起きてしまうのかということを改めて検証することにした。

今日はそれについて書こうと思う。

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DJ音源を違法DLしているヤツにまともなDJがいるはずがない理由



確かに今は、PCDJ全盛期であり、音源は無料で転がっているのかもしれない。
だが、よく考えてほしいのは、違法でDLしたレア曲をかけているDJと自分の手足で探して漸く買えた曲をかけているDJのどちらが尊敬されるのかということだ。

結果だけ見れば同じ。
もしくは、早くつかえるならその分練習できるよね?だったら、早く使って練習したほうがうまくなるよね?
という意見の人もいるだろう。

俺の大学時代に仲良かったDJ,DJ Wackというやつがまさにこんなことを言っていた。
それは、再発ブート問題と同じ話なんだが、いや、ちょっと待てと思ったものだ。

今回、そういう話を考えてもらうきっかけになればいいなと思い、この記事を書くことにした。
きっかけは、上のコメントだが、気付きというのは他人から得られることの方が多く、それが今後の自分のDJライフに反映されていくということも少なくないので、無駄な時間ではないと思う。

ぜひ、一緒に考えてほしい。

本物のDJを見たことが無いから安易に違法DLをしてしまう件



90年代、今よりHIPHOPやR&B熱が凄かった時代、この時期というのは、今よりもずっと凄いDJさんたちとの距離が近かった。
雑誌に載っていて、その考えとか読めたり、DISCO DJの人がレコードでDJしていてその人なりのDJ観を教えてくれたりとか、地元ではないが、近くに住んでいる先輩がDJ教えてくれたりイベント誘ってくれたりするようなことがあった。

こういうことが、本には載っていない、もっと言えば、歴史に載っていない出来事として、自分史の中に存在していた。
そういう凄いDJさんや教えてくれた先輩の流れを無駄にしないためにも、また、自分が継承しているという意識の中でも、ブートを買わないとか、コンピレーションをかけないとか、違法DLした音源等を使わないとかいう流れがあった。

それが、今では近所に教えてくれる先輩はおろか、凄いDJさんでも、こういう話を昔散々書いてしまったこともあって、今更そこ?って記事を書いてくれなくなったわけだ。

その結果、この前の記事のように、「日本人はYouTubeで違法DLしている」とか書かれてしまうわけだ。
普通に考えて、まともにDJしている人がYouTubeのクソみたいな、ストリーム用音源を流すわけないだろと思うのだが、音質にすら気にしないDJは、もっと深いところまで考えていないから、DJとしての質を理解していないことがわかる。

音質に関しての意見は本当にいろいろある。
何がいい音というのはそのDJの好みに依存してしまうが、ここではそれは触れないけど、ストリーミング用音源が良いハズがないよ。目的が違うからな。

俺達DJは音を届けるのが目的だ。
その音がカスだったら、そのDJプレイ自体辞めてくれと言われても仕方がないだろう。

DJを料理に例えたら、余計にわかるはずだ。

妄想で理想を語っていることに気が付けない件


「DJはこうやって音源を集めてない!こんなDJになったらお終いだという話」で書いた記事に載っているようなDJは、大体にして、妄想で理想を語るような人間なのだろう。

理想と妄想を混同されても困る。

日本人DJはYouTubeから違法DLしているとか妄想だ。
それを真に受けてはいけない。

その理由は、上で書いたように、まともなDJは自分の音源にもプライドを持っているし、自分のDJにプライドを持っているからだ。
俺はこういうこだわり、プライドがバカバカしいとは思えない。

それを強要するのはバカバカしいと当然思うし、妄信してしまう人が、「中高年のヴァイナルハラスメントについて考える」でも書いたように、ヴァイナルハラスメントを起こす。

これは似ている事象なんだよな、結局。

今何が現実としてそこに起きているのかという認識の差が生んでいる。
なので、違法DLの件も、ヴァイナルハラスメントの件も、その個人が妄想して思い込んだ結果、引き起こされたものだから。

こういう話は会社にいてもよく起きる。
特に長年同じ会社にいて普通がなんだかわからなくなって、自分の価値観だけが正義という場合だ。

正義は多面性であることを理解しておかないと人の話も理解できなくなるので、気をつけないといけない。

手軽にGetした曲でDJするDJはお手軽DJにしかならない件


違法DLして他人の利権をむさぼろうというのは問題があるだろう。
昔、後輩のレコードを夜中に盗んでいたヤツがいたが、確かに凄いコレクションだと思った。

でも、俺からしたら全く意味が無いものだと感じたよ。

良い曲・レア曲をかけたいと思う気持ちは理解できる。
きっと誰もがそうだと思うんだが、今の現状でできることを優先することはそんなに評価されないことなのかなとも思うんだ。

例えば、Teddy Bearとかよくクラブでかかっているけど、それ、今プレイしている意味があるの?とよく思う。
新譜でも毎回同じ曲がかかっているイベントで、自分の番が来たときに、またその曲をかける意味があるのかと思う。

結局、そういう人のプレイは全然かっこよくないし、記憶にも残らない。
それだったら、あまりかからないけど自分が好きな曲だったり、100円コーナーにたまにあるような曲だけどおすすめな曲だったり、昔流行りまくった曲を自分でリミックスした曲だったりをかけているほうが話題になるんじゃないかと思うよ。

俺は「俺DJ」というスタイルのDJさんが苦手な面は正直ある。
知識もスキルもないのに、なんでこんなに自信満々なんだろうなと思うこともある。

でも最近は、そういう人からも学ぶことができている。
例えば、自分から俺スゲーと言ってるDJさんのほうがブッキングが多かったり、MIXCDを売る機会があったりしているのは事実。

逆に俺の周りにいるような、もっと売れてもいいんじゃないかと思うような、わかちゃって落ちついちゃったDJはいぶし銀過ぎて前に出ていかない面もあるけどな。

話を戻すが、お手軽に手に入れたものでDJしているDJはお手軽なDJなんだなと思うようになった。
他人の金やレコードをパクッて使っているヤカラDJとか、違法DLしているDJとか、同じだと思うよ。

こういうことがダメなのは、違法だからというのもあるけど、言い換えるとあれだ、


カッコイイDJは曲の集め方からして、カッコイイ

って話かもしれないな。
パーティーDJは絶対必要だと思うけど、知識やスタイルを持ったDJも必要なんだよな。

その究極がKOCOさんとかだったりするんだが、よく考えてみると、常人には無理だからこの記事自体も意味が無いのかもしれないな。

DJ音源を違法DLしているヤツにまともなDJがいるはずがない理由・まとめ


最後の落ちを書くが、A=B=Cということで、A=Cなんだが、「違法DLしているDJはまともじゃない=まともじゃないから違法DLしている」という話だ。

同様に「妄想で理想を語っていることに気が付けないDJ=まともじゃないDJ」であるし、「手軽にGetした曲でDJするDJはお手軽DJ=ありふれたDJ=あまり価値が無いDJプレイをしているDJ=まともじゃないDJ」となる。

という話から、全ての話は、「DJ音源を違法DLしているDJ=にまともなDJなはずがない」となり、タイトルへ帰着するという話を書こうと思っていたが、失敗に終わった。

この記事が失敗に終わった理由は、コダワリがカッコイイかどうかという個人差の問題もあったから、そう思った。
別に、カッコイイDJをするだけが目的じゃないからな、DJというのは。

結果として、一つだけ言いたいのは、「本当にカッコイイDJを見てほしい」ということですな。
人間関係が希薄になっている今、玉石混交でどれがクソかどれがウソかわからないかもしれないけど、本物を聞き続ければ、違いはわかるようになるというブランドの教えてもあるので、ぜひ、カッコイイDJを見つけて聞き続けてほしい。

そうだな、聞き手側、リスナーのレベルも下がっているんだろうな。
そういうところからのアプローチも今後考えていかないとR&Bの復興は望めないだろう。

ということで、ピース。

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