こんにちわ。
今日はマニアの集い@浅草で久しぶりのメンバーとの飲み会に参加予定です。
明日は頑張って昼には渋谷店に行きますので、お暇な方がおりましたら是非遊びにいらしてください。
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Mix CD制作費用は?利益は?について考えてみた。
さて、昨日軽く触れましたが、「DJが自分の作品に値段をつけるならいくらなのか?」という話をするまえにMixCDのコストという面を話さないといけないという話ですよね。
それについてまとめてみましたのでご参考下さい。
*参考*後で読んでね!
DJが自分の作品に値段をつけるならいくらなのか?という問いに答えた
MixCDの制作費用はCD自体のモノによって決まる
MIXCDと言ってもいろんなものがあります。
2枚組もあれば紙ジャケもあるし、4ページにわたり作品内容等がかかれたもの、ステッカー等が同梱されているもの・・・挙げたら他にも特殊なものは沢山あります。
しかしながら、そういうことをすると経費はかさみます。
そこで、大きく経費が変わるポイントについてお話させて頂きます。
CDとCDRのコストの差
Mix CD 作り方 まとめでも少し触れていますが、CDとCDRでは商品としてのモノが全然違います。
しかしながら、MIXCDというのは作品でありながらも、購入する方の立場に立てば安ければそのほうが在り難いというのもまた事実です。
そのため、最近ではCDプレスするよりもCDRで出すDJさんも急増しています。
お店によって変わるところも多いのですが、CDでプレスするとCDRでコピーするよりも、100枚で2万円前後の差になってきます。
1枚あたり200円の単価が変わってきます。
売れるのか分からない時代に投資するDJとしてはこの2万円の差は意外に大きいものです。
ジュエルケースとスリムケース
ジュエルケースというのはいわゆる10mm厚の帯付CDケースです。
スリムケースというのは5mm厚の薄いCDケースを指します。
このケースの差でも100枚で2万円前後の差になってきます。
忘れてはいけないジャケットデザインとマスタリング費用
ジャケットデザインはピンキリで、多くのDJさんは後輩にデザイナーがいる人が多く、無料で作らせているケースが多いような気がします。
普通はプロに依頼するとジャケットデザインで3万から5万前後です。
知り合いとかプロではないのだけれど、デザインできる人に頼んで1万円位です。
マスタリング費用は1万円の人も多いですが、プロの相場は3万円前後です。
マスタリングによって大きく音質が変わってきますので絶対にしないといけません。
その他ジャケットのページ数やシール張り等
その他のポイントだと、ジャケットのページ数やシール張り等があり、1枚の紙で表裏で2Pタイプ、見開きにすると4P扱いになるのでここでも5000円前後の差になってきます。
CDとCDRの制作コスト概算
コストの概算を前項までのコストリストからまとめます。
CDジュエルケースであれば、ジャケット2Pで5万円から7万円で100枚です。
CDスリムケースであれば、ジャケット2Pで3万円から5万円で100枚です。
ここにジャケットデザインが1万から3万位とマスタリング費用1万から3万位がかかります。
合計すると余計なことをしないで、100枚作るとすると、
CDジュエルケースであれば、7万円から13万円位かかります。
CDスリムケースであれば、5万円から10万円前後かかります。
CDRのスリムケースでも、5万から7万位かかります。
MiXCD制作の利益は?
前項で考えた費用を総売り上げから引けば利益となります。
手売りで100枚売れた場合
自分がセールスマンとなり現場で手売りした場合、100%売り上げになりますので、1枚1000円という売値を設定した場合、1000円で100枚なので総売り上げは100000円となります。
ここから前節の経費を引くと・・・
CDジュエルケースであれば、3万円から-3万円となり、一部赤字になってしまいます。
CDスリムケースであれば、5万円から0万円で儲かる場合もあります。
CDRのスリムケースでも、5万から3万位の利益になります。
お店に委託した場合の相場
お店に委託してお願いする場合、大抵のお店では、買取と委託の2種類があります。
買取の場合
販売価格の5割が相場で、販売価格1000円であれば500円がお店の取り分になり、DJの売り上げとしては500円になります。
100枚全部委託した場合、どのケースでもほとんど利益が出ません。
むしろ赤字になるケースが大半です。
委託の場合
販売価格の3割から4割が相場で、販売価格1000円であれば300から400円がお店の取り分になり、DJの売り上げとしては600から700円になります。
100枚全部売れたら、赤字になるケースもありますが、若干手元に残る可能性がある程度でしょうか。
手売りと委託・買取の割合
人気DJさんであれば1人で50枚くらい手売りしてしまいますが、大半のDJさんはそのほとんどをお店に納品しています。
この納品にも送料がかかりますので結構痛いのが実情なのですが、お店に送らないと話にならないのです。
100枚売りであれば、人気DJさんなら5割手売りなので赤字にはならない場合が多いですが、7割委託だと総売りが4,5万にしかならないので赤字か±0となります。
MixCDを激安で制作するにはどうしたらいいの?
激安プレスと記載されているお店でもまだまだ結構なコストがかかり、どう計算しても合わない、赤字になってしまうケースも多いのですが、そこをDJさんたちはどうやって利益を出しているのか、という素朴な質問にお答えします。
バルク注文と涙ぐましい手作業
CDをバルク注文します。
バルク注文とは、よく空のCDRをビニールテープのようなものでまいてあるCDRの束を見たことは無いでしょうか?
無いですよね。
1000枚単位でCDだけを注文することをバルク注文といい、1000枚で2万円前後でやってくれるお店もあるそうです。
大量にこのCDだけを注文し、それを別で購入したケースに入れ、外袋を自分で購入し、頭にシャンプーハットやビニール袋をかぶり、ビニール手袋をつけ、夜な夜なセッティングします。
この労働時間を計算するなら、お店にキャラメル包装で注文したほうがいいような気がしますが、どうしても利益を出したいDJさん等はキャラメル放送ではなく、自分で袋詰めを行っています。
なんと涙ぐましい努力でしょうか。
人気DJさんでも利益を出すために、ここまでしているのです。
我々日本人はキャラメル包装がしてあると、新品だなという感触がありますが、MixcDが売れない時代ではそういう陰の努力も重要になっています。
大量注文とロングセールス
上記のような手法で頑張っているDJさんも多いのですが、簡単に利益を出すには、大量に売ればいいわけです。
1000枚単位でMixCDを作っても100枚で作った場合の10倍のコストになりません。
面白い話、100枚作った場合と300枚作った場合のコスト差は100円というお店もあるくらいです。
なので量をある程度作ってみるというのは他のコストを考えるとアリなわけです。
ただし、在庫が狭い部屋にあると邪魔でシリーズが進むにつれて積みあがって来て部屋のデッドスペースを圧迫してくるので要注意です。
そして、しつこい話ですが、例えばいきなりMixCDDJデビューして300枚なんてなかなか売れません。
多くのお店にアプローチをかけて1店舗で10枚売れたら御の字です。
大箱でDJしているDJさんでさえ、大手レコードショップの力を使って150枚降ろしてもらった結果7枚という話も聞きます。
長い目で見るとシリーズ化してリピーターとファンをつけることによって全シリーズ聞いてもらうという努力が一番損しない方法なのかなと思います。
販売協力店の開拓と購入してくれるファンの確保
コネを辿るのもありだと思うし、自分で直接営業をかけるというのもありだと思います。
販路拡大は何の物販でも付きまとう問題なので努力しておいて損はないし、そこで出会える人とのつながりがまた自分に新しいページを産んでくれると思います。
あまり知られていない話ですが、MixCDの販路というのはレコードショップだけだと思い込んでいるDJが多いです。
実際は、服屋さんとか現場での物販、車屋さんやカフェやバーなど、いろんなお店で販売されていることも多いです。
レコード屋の知り合いがいないんだよなーと思うのであれば、そういうお店にアプローチしてみるのもありかもしれません。
ただ、一番利益が出るのは自分で直売会を行うことです。
現場での手売り無くしてなかなか利益につながるケースは少ないので、物販強化していくことも重要です。
Mix CD制作費用は?利益は?についてのまとめ
MixCDで儲かったバブル時代も2000年代にはありましたが、今ではかなり厳しい現状です。
その当時にはあまり言われなかった話ですが、今ではMixCDを購入する人も少ないのは、多くの方が誰それのMixを求めているよりも、MixCloudやYouTubeなどの無料Mixを聞いて楽しめる時代が来ているからともいえます。
それでも自分のDJに価値があるのかという意味でも挑戦として多くのDJさんがしのぎを削っています。
MixCDの売り上げだけで全国行脚できるのか?という偉業を達成した尊敬に値する有名DJさんもいますが、20代前半とかなら動画配信と併せてやってみたい企画ですよね。
今日のまとめは、「MixCDは全然儲からない」という話でしょうか。笑
それでも昔は毎月300万とか収入あったDJさんも居たりして、車やスタジオ、クラブ、バーなどを自分で経営する人も結構いたんですけどね。
TopDJは何をやっても稼げるようになるみたいなので、MixCD Dreamに参加してみてはいかがでしょうか?
人生のヒマは少し解消されます。
あと、音源の問題もありますよね。
このMixCDを作るというだけで、法的なリスクもありますし、レア曲を原盤等で探すとかなりのコストになりますよね。
レコードで30曲とかやるとなると、1枚2000円だとしてもそれだけで6万円かかっているわけです。
ItunesとかDJCityの音源だったら、いくらもしないけど、そういう見えないコストもサンクコストとして計算するとDJなんてバカらしくてMixCD出さなくなるわけです。
昨日の話ではないのだけれど、特定のDJさんのMixをどうしても聞きたい!と思ってくれるならば、ぜひ、新作が出た時にGetしてインスタとかで自慢してほしいです。
それがMixCDを出しているDJにとって一番の価値なんじゃないのかなと思います。
忘れられないあの笑顔というアレです。
その笑顔がみたいから、頑張っているような気もしますね。
金のためなら、FXでもやったほうがマシですから。
というわけでして、明日もマニアな!
ばいびー。
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たまにミスりますが、ご容赦下さい。
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This post is not in English now.
Because It’s too long to translate all this sentence.
Maybe,I would write this post someday…
please wait for that day!
Keep Diggin’ 365 Days
Regards,
djlotman