レコードを買うのに知識は必要なの?という質問に答えてみた。


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お疲れ様です。
このブログは意外なことに女性の読者の方が多いのですが、女性の方がマニアックになりやすい傾向があるということでしょうか。
知識というのは知りたい人だけが増やしていけばいいものだと自分は思っています。

そんな話をしていたら、昨日、少し書いた件にて、質問が来ました。
それに今日は応えたく思い、記事にすることにします。

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レコードを買うのに知識は必要なの?という質問に答えてみた。

レコードを買うというのに、制約や特別な作法等は必要ありません。
好きなものを好きなだけ買えばいいだけの話ですが、それをやいのやいの言いたいのが男性というか、偉そうにしたい人ではないでしょうか。

こういう風に書くと、またクレームが来そうですが、早速、昨日のブログを復習しておきましょう。

レコード店は必ず出会いの場になります。買おうと思った作品がなくても、手ぶらで帰えることはまずないのです。Byピーターバラカン



ピーターバラカンさんのこのキーワードを胸に刻み、下記をご覧ください。

*参考*
これがサービス回というものなのね。

大事な部分、質問の来た部分を抜粋します。

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レコードはただ買えばいいのですが、知識がないとマイナー盤を掘ることは難しいこともあります。
R&B好きだぜという位だとなかなか、ロトレコ渋谷店では歯が立たない。
結局、買うものがねえやと思ってしまう人が多かったのですが、さすがだなと思いました。
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この記事内容について以下の質問が来ました。

レコード店での音楽の出会いはいろいろな形でやってきます。
それが、今回の答えのひとつではないでしょうか。

そう思い、記事にしました。
それでは、自分の考えている回答を述べていきます。

やっぱり知識がないと、レコードを買えないの?


答えは、買える
となりますが、ここでもう少し細かい話をすると、ただ買うだけとあたりを買えるようになるというのは違うという意味ではまた前提が違います。

*あまりにも下らない話なので、何度も何度もブログでは書いていますが、自分のスタンスとしては、「好きなように買って、楽しくコレクションする」というのが大前提ですので、「買い方なんてどうでもいい」と思うのは普通かと思います。しかし、こういうことを経験から得られたので、そういうことをまとめて書いてあるという話ですので、誤解が起きないといいと思い追記しておきます。このあたりは過去記事を参照して頂けるとどこかに書いてあるかと思います。

どう意味なのか、簡単に説明していきます。

知識が多い人と少ない人では、知識が多い人の方が、いい曲を当てる確率があがる


どういうことかと言いますと、知識があると、以下のような点について考えて予想し買うようになります。

アーティスト買い


→普通に、好きなアーティストで買う方法です。

曲名買い


→カバーの可能性や知ってる曲の可能性を予想し、買う方法です、

レーベル買い


→プレス会社やレーベルの信用で買う方法です。

ジャケ買い


→ジャケットを見て、これは!と何か、シックスセンスを感じて買う方法です。

POP買い


→お店のオススメや広告を見て、買う方法です。

クレジット買い


→裏面の関係者の名前を見て買う方法です。

Remixer買い


→クレジット買いの代表的なもので、リミックスしている人の信用で買う方法です。

Producer買い


→クレジット買いの代表的なもので、プロデュースしている人の信用で買う方法です。

等が挙げられます。

経験が知識となって積み重なっていくので、結局、当たりが高くなるということを踏まえると知識は無いよりあったほうがいいとなる。


これらというのは、買えば買うほど知識として蓄積されていくデータなので、これらに関して知識が多い方が、買いやすいということです。
何も知らない、何の判断基準もない状態で買おうか悩んでいるのと、このような判断基準が存在するのとでは、買う方の心理は大きく変わるということです。
実際に買ってみると、当たりの場合もありますし、ハズレの場合もあります。

ただ、どんどん買っていくと、上記のようなデータを経験として蓄積することができるようになるため、当たりを引きやすくなるということなのです。

これが、今回の記事の結論ではないでしょうか。

経験が知識となって積み重なっていくので、結局、当たりが高くなるということを踏まえると知識は無いよりあったほうがいいとなる。

鼻でなんとなくレコード屋を発見してしまう能力も知見の結果である


これが進化したものの究極点が、「鼻でなんとなくレコード屋を発見してしまう能力なのです。
いつもいつもレコードの事ばかり考えていて、レコ屋がありそうなところに飛び込んでいくと、経験上のデータで、ここら辺にレコ屋があると脳が指令を出すようになるわけです。

まぁ、ここまでいくと、病気レベルなので人には言わない方がいいと思います。

さて、話を戻しますが、知識がある方がレコードは買いやすいことをご理解頂けたかと思いますが、次の質問に行きます。

昔からやっているDJさんと今のDJさんだと知識は全く違うものなの?



これはかなりの難問です。

まず、この図をご覧ください。
pic1

縦軸:曲がヒットしたレベル
横軸:時間軸
赤〇:ヒットした曲、人気曲
黒〇:埋もれてしまった曲

これらを表現したのが上の図です。
9割以上が埋もれている曲で埋もれてます。
同時に赤○は上のほうにばらついているのがわかります。

今のDJさんを見ていてもわかるかと思いますが、大抵のDJさんは、上の赤○の曲を中心にして、曲を揃えています。
どんどんヒット曲は出てきますし、その周辺を抑えるだけでも大変なことです。

逆に、時間軸を大きくとると、つまり、長期スパンで見ると、大きい赤〇は少ないのがわかります。
ここで、時間軸を数十年で見た時、最新のDJさんがMixCDを作ったとします。

例えば、70年から96年の期間の曲でMixを作ったとします。
この時、DJさんは赤○を中心として構成する人が多いわけです。
人気曲を入れるのが、わかりやすいからです。

こういうMixというのは沢山出ています。
なので、Mixを沢山聞いている人は、それだけで、その歴史を追体験しているようなものなのです。
赤○レベルのヒット曲はもちろん、そのMixを作ったDJさんの隠し玉級の埋もれているのに、後年になって国内だけとか一部のマニアに再評価された曲までよく知っていることになります。

こういう埋もれてしまった曲まで、ずっとDJだけをしている人だと知らないこともよくあります。
逆に、歴は浅くても、前項のアーティスト等の情報から深堀して知識を増やしてくる人もいます。

なので、歴だけでは、判断するのがむずかしいといえます。

これから、逆に考えるともう少し面白いことがわかります。

よくDJさんはオススメをInstagramやFB、Twitter等のSNSで発信している人が多いですよね。
俺も、そういうことをすることが非常に重要であると何度も書いてきました。

*参考*
レコードコレクターこそInstagramでレコードをオススメするメリットについて考えてみた。

そのオススメ履歴から、そのDJがどういうスタンス、またはスタイルのDJさんかをプロファイルすることができるというものです。
定盤をよくアップしていれば、定盤をかけるDJさんなんだなと思うし、ブートをよくアップしていればレコードでDJするのが好きなDJさんなんだなとか、マニアックな盤ばっかりアップしていればこだわりの相当強いDJさんなんだなとか、沢山の妄想ができます。

上級者はこのオススメから、そのDJさんのレベルを計っています。
大体、このDJさんはこういうプレイをするDJさんなのだろうなという予想をしているのです。

少しオススメを見ただけで、わかるわけねーじゃんと思うかもしれませんが、それが大体わかるのがレコードコレクションなのです。
*だからと言ってオススメしないのは、もっと残念なのですが。
+一番いいのは自分の好きな曲を紹介していくことですよね。
++音を楽しむと書いて音楽なのですから。

なので、たかがInstagram(またはオススメ)といえども、コレクターの間では、されどInstagramな場合もあるわけです。
ここで、ひとつだけ、重要なことをいえば、「コレクターは本当にオススメな曲はアップしない」のです。

よく書いてますが、コレクターやこだわりが強いDJさんほど、「普通の曲(ただし発見不可能なヤツ)を特別な曲にしよう」を意識しています。

なので、「俺の曲」という認識を持っている人さえいるわけです。
*完全なる誇大妄想で勘違い野郎ですが。

それは「自分でこの曲を発見した、発見してやったぜ!という現れ」なのです。

そしてそのこだわりが、次の曲を探す糧になっていくわけです。
なので、前項のいい曲当てるスパイラルに入っていくことになります。

曲を買う上で知識があったほうがいい理由・まとめ


以上の理由から、曲を買う上で知識があったほうがいいというのがわかりましたね!

もちろん、デメリットとして、想定外の曲をひくことでのドキドキ感が減るとか、大化けするような曲に出会い難くなるとかありますが、通常は知識は沢山あっても困ることはありません。

どんどんレコードを買って買って買いまくって、知識をつけていきましょう。
それがたとえ、クソ盤を引いたとしても、それは現時点でのアナタの智識やセンスではハズレなだけなので、後年になってどういう再評価が起きるかはわからないのですから、安心してください。

ここまで書いて何ですが、渋谷ロトレコ店では、先の黒ゾーンの曲、つまり埋もれてしまった曲を沢山おいてあるわけです。
なので、埋もれながらも実は名曲だったというのも多いのです。

それが、昨日のPhillie Hyman / Don’t Wanna Change The Worldだったりするわけです。
そして、同時に、Eizoさんの智識がすげえと思った理由が、この埋もれてしまった黒丸レベルの曲を沢山しっていたからなのです。

黒〇レベルの曲を沢山知っているというのは、当時の流行だけじゃなく、自分でレコードを掘っていたから知っているということの証拠なのです。

DJで自分でレコードを掘っていた人ならこの話は誰もが理解している共通認識のようなものですが、一般の人には、DJじゃない、コレクターでもない人にはそういう感覚がないとのことで、今日は記事にしてみました。

・知識があればあるほど、いい曲をGetできる確率はあがる。
・オススメは楽しくやりましょう。
・R&Bに自信が出て来たら、渋谷ロトレコでどれだけいい曲を引けるか挑戦してみるのも、修行です。

結構、遅くなりましたが、今夜のお相手はLotmanでした。
*俺しかいねーけどな。


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This post is not in English now.
Because It’s too long to translate all this sentence.
Maybe,I would write this post someday…

please wait for that day!

Keep Diggin’ 365 Days
Regards,
djlotman