それが、レコードの需要が無くなっていったので、お客さん一人ひとりに担当なんてつけている余裕がないから、今のような侘しいスタイルになっていったわけです。
これは賛否あるので、ネットで買っている人には売り手の顔なんてのは見ないほうが煩わしくなくていい場合もあると思いますね。
兎に角、そういう時代だったわけです。
で、そのお店も、そういう昔ながらのスタイルを取っていたのです。
そのお店で、昨日の方(個人情報保護のため、Iクンと仮称させて頂きます)の担当さんをKさんとか勝手に仮称させて頂くと、Kさんは、Iクンよりも結構上らしく、怖い先輩的な、アニキ的な方でした。
ある日、Iクンがそのお店に行くと、Kさんが珍しく良質なレコードを沢山抱えていたそうです。
Kさん「Iクン、そろそろ、欲しい盤出してもいい時期かな?何か欲しいのある?」
Iクン「○○が欲しいんですけど」
Kさん「あー、これね。あるよ」
(カウンターの裏から出してくる)
Iクン「これです!めっちゃ欲しいです」
Kさん「でもな~。ちょっとまだ早いな~」
Iクン「・・・・・・」
Kさん「Iクン、そろそろ漢気見せようか?」
Iクン「え?」
Kさん「ここからここまで買ったら、売ってあげるよ」
Iクン「わかりました!でも今お金無いんです」
Kさん「困ったな~。あ、そういえば、近所に学生ローンがあるから、そこ入ってちゃちゃっとお金借りてきなよ!後でゆっくり返せばいいじゃない。レコードは今買わないとなくなちゃうからさ!」
Iクン「わかりました!」
と言って、Iクンは学生ローンに手を染めていってしまったのでした。
これ、マジ話らしく、よく見かけた光景だったとか。
今でこそ、笑い話になりますが、そんなことを今やったら一発で逮捕ですよね。
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