こんばんは♪
今夜はMy Mindを聴きながら爽やかなアーバンナイトを満喫しております。
My Mindは日本人のRapは好きなら多くが一度は虜になったことのある名曲ですが、細かい話をするとR&BではなくPopsですね。
アレはR&Bじゃないって人もクラブでかけるほどの名曲ですよ。
そんなことを思いながら、昨日の記事を再読していて自分がDJやっていた頃のことを漠然と思い出していました。
随分と環境が変わっているので、完全に死語というか死んでる標語ですが、何かのヒントやきっかけ、ひらめきになれば良いなと。
そんな感じで本日は、DJ鬼十則について書きますので、お付き合いください。
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2000年代当時のDJ鬼十則
私が当時DJを始めた90年代は、私には直接の先輩がいなかった。
地元はクソ田舎でクソヤンキーしかおらず、池袋のギャングスタ服屋で買っていた服を着てると浮きすぎだろwwwってくらい浮いてしまうクソ田舎だったのでHIPHOPを聞いている人には会えなかったし、地元で煙たがられていたというより嫌われていた気がする。
そういうことを考えても、ロトレコ前後で大きく性格も変わったし、変えられたからこそ、少ないが先輩もいるのかもしれないな。
そんな感じで、私が直前言われた話ではないが、先輩がいるDJさんや先輩達が言われてきた話をまとめておく。
繰り返しになるが、現代の〇〇したら損思考、〇〇ハラと言った残念思考の人には全く受け入れられないかも知れないが、こんな時代だったということを書いておく。
1も2も無え、集客だ集客。集客こそ全て
DJs Ten Comments No.1はこちらだ。
今では考えられないかも知れないが、DJするのに集客〇〇人というノルマがDJには毎回課せられていた。
少ないイベントで5人。普通で10人、大きいのは30人とか50人だった。
DJのスキルがどうのとか全く無視で集客力があるDJだけが良い時間でより大きいイベントに出られるシステムだった。
ノルマというのが曲者で、10人ノルマで3人しか呼べないと未達となり、オーガナイザーに7人かける入場料を支払うシステムになっていた。
1人2000円なら7人で14000円だな。
俺は未達が無かったので払ったことが無いが、当時MixCD出していたレベルの夕飯DJですら、六本木Nutsとかでイベントやると毎回20000円とか罰金取られていたようだ。
そのくらい、当時は集客にはうるさかった。
学生DJが多かったこともあり、20000円の罰金はかなり大きい。
また、当時はレコードでDJするスタイルだったため新譜が買えなくなるという悪循環だった。
なので、金のないDJにブートが飛ぶように売れたわけだ。
集客力が無いDJはこういうネットワークビジネス的な詐欺、今考えると詐欺のようなシステムだったなに、搾取されていき、疲弊していった。
その後、レコードからデータへ移行する時代がやってきて、みんな大人になったこともあり、多くの凄腕DJが辞めてしまった。
先輩後輩知り合いのパーティに顔出しは常識
DJs Ten Comments No.2!
ノルマという悪辣なシステムのほかにも先輩後輩知り合いのパーティには顔出しするという不良ならではの文化があった。
〇〇くんがやってるからクラブ行かないとという、今考えるとヤンキー思考丸出しのこのお付き合いシステムは、若い俺たちにはちょっとした優越感であり、仲間意識があったりしてブームだった。
今考えると非常によく出来たネズミ講でノルマに困っているなら困っている者同士、お付き合いして貸し借りでやっていったらいいじゃない!?的なシステムで、自分のイベント来てくれたから今度はヤツのイベントに行こうと言う感じで、クラブをハシゴしまくるシステムが構築されていた。
顔出し出来ないというのは、男が廃るくらいの感覚で面子にかけてでも絶対参加、義理人情は欠かせない!という昭和のチンピラ風のように、いや、仁義なき闘いを見て育った子供世代だからこその名残なのだろうな、そういう風潮があったのだ。
友達がイベントやってるから、顔出しに行くって感覚は我々世代が最後な気がするな。
これが高齢者になると、〇〇さんが頑張ってるから応援しないと!というのが普通なんだが、我々中高年ですら、その意識に気がついている人はほとんどいない。
同性の知り合いより異性の知り合いを作れ
DJs Ten Comments No.3!!
イベントに出るために集客を課されるノルマがあるのは前述した通りだが、女の子を呼べば男は自然に集まる法則に従い、女の子の知り合いを作っていくことが先輩達から課されることも多かった。
知ってるDJさんは毎回60人に声をかけて番号聞くのがノルマだったと言っていた。
これは自分のイベントではなくて普通に遊びに行ってだな。
当然、トラブルも段違いに多かったことだろう。
00年代でも10年代でもクラブ内、クラブ外で喧嘩はよくあった。
血気盛んって素晴らしいなと中高年になると思うが今喧嘩したらすぐに警察連行の上、下手したらクビでヤフーニュースにも実名で載ってしまう。
お洒落してクラブに来い
DJs Ten Comments No.4!
00年代には411と書いてフォーダブワンと読む雑誌があったのだが、これ以前の90年代でもストニューという雑誌があり、クラブに来た人のファッションを雑誌に掲載するという流行りがあった。
俺の周りだと雑誌に載るのは恥ずかしいという感覚があったのだが、地方では逆で、それをネタにナンパしていたというのを後から知って、実に上手いなと関心したのを覚えている。
これを柏でDJするようになってから頻繁に目撃した。
柏では当時Waterという1000人規模のパーティができる大箱があってそこに行くと、「俺、411常連なんだよ」とか「〇〇月号に出た」とかでナンパしている人を沢山見た。
さらには411の取材もよく見た。
同時にWaterの前の芝生で倒れていたり、リバースしている人も沢山見てきた。
世代の違いは価値観の違いだ。
クラブよりクラブ外で遊べ
DJs Ten Comments No.5…長いな。
クラブで知り合った人とはクラブ外で遊べとよく言われていた。
クラブ外で遊ぶとより親密度が上がった気になって、いわゆる、クラブは非日常でありクラブ外こそ日常という認識が漠然と存在し、日常に溶け込めれば親密度も上がるという話だ。
親密度はギャルゲーやってる諸君ならわかるな?
そう、攻略度に大きく関係し、クラブイベントに来てくれる可能性が大となる。
当然ながら、クラブ内でのやり取りよりクラブ外での付き合いを大事にするDJが多かった。
それゆえに、彼氏彼女がいるDJはI Love Troublesとなり常に揉めた。
言うまでもなく、これは他人から聞いた話、そう、ギャルゲー含めて他人の経験談であるため、私の経験ではないことはお伝えしておこう。
とにかくレコード買え
DJs Ten Comments No.6!
後半戦1個目はこれだ。
曲を知らないと話にならないのは今も昔も同じだったが、今ほど自由度が高くない時代、DJ Toolsはレコードのみでかけられる曲もほぼ決まっていた。
ラウンジなんてスタイルも00年代の過剰な集客システムから産まれた発想であったし、ジャンル特化イベントを打てるほどDJの種類も少なかった。
イベント中の時間帯を意識してプレイしろ
DJs Ten Comments No.7!!!
昔ほど、一つのイベント中に流れを作っていた。
オープアップからゆったりのMidやマイナー盤を中心に、だんだんとアゲて行って、ゲストDJや先輩、メインのDJが気持ちよく、お決まりのプレイや定番をかけて盛り上がる。
そのあとダンクラなどでピークを迎えて最後はSlow Jamでシックに終わる。
こんな流れが一連で良きイベントとされてきたわけだ。
今ではオープンからバイブス100%で深夜2時には誰もいないなんてこともよくあるね。
スキルは盗め
DJs Ten Comments No.8!
DJスキルは細かいことを言われた人も多いでしょう?
同時に何も言われなかった人も多い。
スキル上げるには、自分に似たDJさんのプレイから自分で気がついて盗むというか真似して身体に染み込ませるしかないんだよな。
これをこうやってこうやるんだ!とか言われてもタイミングが人によって違うから全く同じにはならない。
それを何度も何度も見て実験して同じ音がでるように修練する。
これでしか上手くならない。
その先は自分の展開になるだろうけど基本は今でもこれだよな。
曲は常にチェックしろ
DJs Ten Comments No.9!!!
あと少し。
最近Shazam等のアプリが曲を拾わないことが増えているのはご存知かと思うが、こういうのでサクサク他所のDJがかけている良い曲、盛り上がる曲を拾いまくってストックしておくことがDJはやっぱり肝要で、マニア曲などを探すのは二の次三の次どころかランク外で良いと思う。
自分の好みがわかるなんて自分のDJで盛り上がった経験があるあとの話だからな。
こういう姿勢が無い人で曲を自分で掘り下げてDigってる人を見たことがないし、同時にいつも同じような選曲してるなとしか思えないからオーラというかカリスマ性が全く感じられなくなっていく気がするな。
同じ曲かけてもセンスが違う、センスの違いが出るのってこういう基本的なことをどれだけやってるかの差な気がするね。
酒飲んで騒げ
DJs Ten Comments No.10!!!!!
サイレントディスコなど無音イベントも増えているが酒に酔って酩酊するイベントはやっぱり楽しいし、パーティだなと思う。
これは強要しても意味がないが、お行儀良くお地蔵さんしかいない、言わば墓場のような場所で孤独のDJプレイをしてもつまらない気がする。
クラブミュージックの醍醐味はやはり一体感なので、同じ曲、同じ空間を共有することで起きる儀式の意味を再考し、極限状態のテンション、またはボルテージで堪能するのが、やはり最高なんだよな。
最近気がついたが、パーティ初心者は騒ぐこと声を上げること、曲を楽しむこと、踊ること、歌うことすらどうやったらいいのか分からないことが多い。
クラブに行って酩酊なんてするわけもなく、無になることもないのだろう。
繰り返すがパーティとは音楽を媒介する儀式だ。
なので、極限状態に向かうのがやはり正解の一つだと思う。
Soulは弾圧の中で生まれHipHopは鬱憤を払拭するために、Tranceは極限状態になるために生まれたというので厳密には同じ路線ではないが全てのパーティが向かう先のこたえはここにある気がする。
トランスやハウスのイベントとか、DJがただ曲を垂れ流して、ミックスもできないくらい酩酊していて、頭からケツまでかけて、神曲だったりこれだ!みたいのが来ると、泣くんだよ。
手を合わせて。
そういうイベントに行ったことがないとわからないのかもしれないが、お地蔵様しかいないパーティはたまにだけにしたいのが、俺の意見だな。
2000年代当時のDJ鬼十則
DJをやっていて良いこと悪いこと賛否あるが、これ、面白そうなので近く記事にしてみるか、まぁ、とにかくだ、DJというのは職業であり、ライフスタイルであり、文化であるわけだが、一喜一憂しているレベルから淡々と仕事として、またはアルバイトとして過ごすこともある。
上手い下手なんてのは、ある程度まともにMIXさえできれば、一部のマシーンのような人以外は大差無い。
結局、Grooveがとかなんとか言っても、それを常に再現できるかどうかってのはわからない、不確定要素だからだ。
だからこそ、自分のより高み、より良かったと思える結果を目指して努力したり、たとえ、その瞬間だけでも全力を出そうとするのではないかと思う。
そういう諸兄のために、昔を思い出して良いことなんてほとんどないが、私が、私の周りでよく聞いた基本的な十則、十戒を書いておいたので、ぜひ、読んでみてほしい。
これを実践しようとしまいとどうでもいいが、古くはDiscoDJさんからEDMのDJさんまで同じことを言われてきているのを知っているだけに、幅広く、気付くきっかけになればと思う。
最後にいつもと同じ話をするが、結局は誰が誰かと出会い、好きになる、ファンになる、リスペクトをもらう・・・などということをするには、内面での精進というのがDJにおいても重要だと思うし、同時に、ある程度のスキルがあればあるほど、プロップスという何かわからないものが得られる気がする。
目に見えるもの、値段のついているものは、限界があるが、目に見えないもの、値段の無いものほど、価値が高いということだけは覚えておこう。
それがDJとかなんだとかよりももっと大事なことだと思う。
っつってな~♪
最近、ブログ書く気上がってきたぜ。
*このブログは隔日の22時22分前後に更新予定です。
たまにミスりますが、ご容赦下さい。
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