この話というのは、以前、こちらで少しお話しました。
前回はR&Bをスキだという人が沢山いる中での概要です。
これを書いた時のマニアの反応が凄くて、「本当にその通りだった」とか「自分の悩みが消えた」みたいな、まるで雑誌の裏面広告のような怪しい読者反応を沢山いただくことができました。
マジかよと思ったのが最初の印象なのですが、同時に、各ジャンルのマニアまでたどり着けるような指針があれば、もっと沢山の人がいろんなジャンルのR&Bに気が付くことができるなと思ったわけです。
ここで、前ページの話が全てLinkします。
余計な事をしないで、R&Bに集中する。
そのためには、沢山の今まで聞いたことの無い曲を繰り返し聴くという動作。
これが、「各ジャンルのマニアまでたどり着ける指針」になるわけです。
そのために、新シリーズを6本も書かなければいけなくなったわけですが、今日はその全体概要をご紹介します。
その前に、ロトレコに来て言われることが多い話をしましょう。
こちらは、「The Very Best 50 Of New Jack Swing Song」でもご紹介した、DDTさんのNewJackSwingのMixCDですが、これを聴いて今までのNewJackSwing感をイイ意味でぶち壊される人が多いです。
どういうことかと言えば、
「俺、今までNewJackSwingに関しては、周りで一番詳しかったから、俺以上はあまりいないだろうと思ってた」
とか、
「俺ももう30年位BlackMusic聞いてきたし、クラブでも知らない曲もあまり無いし、そこそこ知ってる方だと思ってた」
なんて言う人が口をそろえて
「このMixCDを聴いて改めて、ロトレコのHPを見直したら、俺全然知識無かったわ」
と思ったという人が結構いるんですね。
これはロトレコすげえという話ではなく、DDTさんの良質なMIXCDを聴いて、NewJackSwing耳がさらに鍛えられたということでもあります。
単にマニアックなMixCDだとそうはなりませんでした。
アイツのMix長く使っているだけで単調だなということを言われたりするのを聴いて苦笑いすることもありますからね。
それに俺自身はMixというのはそのDJの人間性や個性を出すものだと思っているので、良い悪いの判断は難しいと思います。
極論、人によってはキライなDJのMixなんて聞く前に割りたいという個人的感情が強く出る人も多いわけです。
＊もうそれは音楽評論云々ではないですね。
ただ、俺が言いたいのは、同じ曲を聴いて新しい発見をするのももちろん大事ですが、新しい曲を聴き続けていくことはDJだけじゃなくてそのジャンルを好きな人や音楽全般をスキな人にはもっと大事なことじゃないかなと思うわけです。
これも修行のうち。
どこかで聞いたフレーズですが、まさにその通りかと。
こう書くと、「過去の曲はもう新しい曲が出ないから掘る意味がない」という人もいます。
しかし何度もこのブログでもHPでも書いているように、そう言う人は精々年間200曲も聞いていれば十分な人なので、過去の曲を掘るまで行かないだけなのです。
過去の曲は、新譜より全然多いし、その分素晴らしい曲も多いです。
Best OF 2016とBest Of The Best Of The Very Bestを比較するというのは乱暴ですが、全体としては、沢山ある中でいい曲を選んだほうがいいものも多いかもしれません。
それに、過去の曲がもとになって新譜が出来ているということや、過去の曲でまだ知られていないけど最高の曲や自分だけしか使っていないとか知らない曲というものを探すのは、本当に楽しい事なのですが、そういう楽しみをわかっていないのではないかなと思ってしまいます。
なので、前項に例をあげた人や、旧譜のおもしろさをあまりわかっていない人、もっと知りたい人がより高みに行けるような話を今から概要を書いていきますので、もうしばらくお付き合いください。
続きは次のページで！
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