レコードコレクションにおけるレアという意味の変化の流れを思い出してみた。


その後2000年代入ったあたりで、R&Bブームが始まります。
火付け役は、KOMORIさんのMonthly Fruitですね。

HIPHOPもこのあたりから変化が起きます。
いろんなメディアで、いろんな有名人が、「日本もClassicsだけで盛り上がるのではなく、新譜でも盛り上がっていかないとクラブがダメになる」というような運動があったと思います。

NYを見習えみたいな。
そういう流れもあって、90年代と違って、急に、新譜ブームが到来するわけです。

アメリカでは、クラブDJがかけることで、ラジオやクラブで新譜がかかります。
オオバコのメインDJやラジオのメインDJの意見というのは非常に重要なので、そういう人にレコードを配ってかけてもらうプロモーションが主流です。

日本とは全然違う文化です。
日本では、ラジオやTVで新譜がかかりますが、基本的にはDJといってもしゃべる方の方ですよね。

こういう文化があるので、プロモーション用のレコードが正規盤が出る前に作られるのです。
このプロモーション用レコードを、プロモと呼びます。

プロモはたまに、DJがかけてくれなかったり、その曲で勝手に他の曲をパクっていたり、作った人等のトラブルなど様々な理由で、プロモで止まってしまい、正規盤が出ることがなくなります。

そういうレコードをPromoOnlyというのですが、正規盤が出ないわけですから、予定配布枚数がすくないわけです。
また、90年代初頭からCDの台頭もあり、年々、レコードのプレス数は少なくなっていきました。

こういう時代背景から、国内でもプロモ盤がレコード屋の店頭に出た瞬間に買う人が増えました。
最初のプロモ盤の値段が1800円だとすると、その次の週には1万円とかザラだったわけです。
正規盤は当時、800円から1000円位で売られていたのでプロモを販売していたお店はぼろもうけだったと思います。

そういうことが続き、プロモブームが起きました。
プロモ全買い症候群と言われたやつですね。

プロモが出る水曜日、金曜日あたりに渋谷に行ってかたっぱしから買うという人が続出したわけです。
そのように買うと、正規盤が出るものが大半ですから、撃沈することが増えます。
1800円で買っても正規盤が出るとプロモは中古レコード店に100円とかで出回るようになります。
そうやって、大損した人が多かったのを記憶しています。

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