レコードコレクションにおけるレアという意味の変化の流れを思い出してみた。


そこからは、地獄が数年続いていたんじゃないかな。
プロモを買って正規盤が出る。
正規盤が出るのを願っていると、PromoOnlyとなる。

この繰り返し。
そこでレコ屋やっていたという人の話を聞くと、売り上げが毎日10万で一人でやっていたから最高だったと言ってました。

2006年あたりにセラートが登場して、レコードの時代は終焉を迎えました。
レコードコレクターがこぞってレコードを手放しました。

中古レコードは完全に売れなくなって買い手市場が出来たわけです。

しかし、この頃には、BlackEyedPeasやNe-Yo等新たなスターも沢山出ていることもあって、みんなが気が付かないウチに、ゆっくりとレコードバブルが弾けていったわけです。

この頃のアーティストの曲の多くはブート盤ばかりで、一部のレコード屋が勝手に作ったレコードが多いのが特徴ですね。
同時、正規盤でもあまりレコードがプレスされないようになりました。

わかっている人は、この時期、LPを買い漁っていたと思います。
シングルレコードを12インチと呼びますが、それでレコードコレクションができない、ブートは要らないという意味で、12インチを買わなくなった人は新譜で出ているLPを買っていました。

これが2008年頃位になると、完全にレコードの生産がほとんどされないようになります。
レコード暗黒期ですね。

さっき書いたようにLPでは出るものもある位でした。
俺はこの時期、LPをせっせとコレクションしてましたね。

2013年位になると、海外でレコードブームが起きていると言われ始める記事を目にするようになります。
その後、2014、2015年、そして2016年と日本でも徐々にレコードブームになっているわけです。

今回のレコードブームにも面白い傾向があって、それは、レコードのアルバムをLP(LongPlayの略)と呼びますが、LPブームが起きていたんですよね。
それに便乗して、大手やレコードストアデイで、また、昔のレコ屋がやったように、記念品として、限定モデルとしてブートや再発を売っていたわけです。

去年は7inchブームがなかなか強烈でした。
これも7インチを中心に販売しているお店が少なかったので、7インチをコレクションしていた人がそういう仕掛けをしていたので、急に人気になりましたよね。

それから同時連鎖で起きているのは、和モノブーム。
日本の昭和歌謡以外の和製SOULや和製Jazz等の再発見等、これ、個人的には昔からゆっくりとあったと思うし、俺には知識が無いので和モノは手を出せないのですが、日本人なら、このジャンルは得意になっていったほうがいいと思うんですよね。

海外にも誇れる、凄いジャンルだと思います。
難しいのは、どこまでが和モノでどこまでが昭和歌謡なのかという線引き。
気持ち良ければそれでいいと思う反面、一生懸命、真剣に音楽をレコードを作った人もいますし、それを理解して、コレクションしている人に申し訳ないなと思うことがあるのも事実です。
*味噌もクソも一緒というのがちょっとなと思うだけかもしれません。
+なので、俺は和モノはなるべく手をつけないようにしています。

こういういろいろなブームを目の当たりにすると、中古レコード業界自体は、大手の一人勝ちですし、普通のレコード屋は毎年かなりの件数がつぶれていっているのが、資本的な問題で個人店の限界なのかなと思う日もあります。

これが現状までのレコードにクローズした話ですね。

続きは次のページで!

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